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ベトナムの木造戦車
https://news.yahoo.co.jp/articles/60f59e70f451387cf4d4a13c32514da24304e37e
『【AFP=時事】あるベトナム人男性が息子のために大金を費やし、数百時間をかけて、古い小型バスを木製の戦車に改造した。かつて戦禍に見舞われたこの国では珍しい光景だ。
首都ハノイ東郊バクニン(Bac Ninh)省の住宅地で毎週末、チュオン・バン・ダオ(Truong Van Dao)さん(31)は16人乗りの小型バスを改造した木製の戦車を走らせる。砲塔にはダオさんの3歳の息子が得意げに乗っている。
フランスの軽戦車「EBR105」をモデルにしたこの車両は、全長2.8メートルのダミーの戦車砲を積んでいる。
「息子も私も、武器や戦争とは何の関係もない戦車に乗る方が楽しいと思っています」とダオさん。
「より面白くするために戦車に改造しただけで、ごく普通の車だと考えています」 改造費は1万1000ドル(約130万円)。
職場の同僚2人に手伝ってもらい、3か月かけて完成させた。
大工のダオさんにとって、外側の木工作業は朝飯前だったが、全部で8個ある車輪が同時に動くようにするのは難題だった。
最高速度は時速25キロ。これより速く走ると車輪をつなぐケーブルが断線して、動かなくなってしまう。
戦車はベトナム戦争(Vietnam War)終結の歴史的瞬間と深く結びついている。1975年4月30日、当時の南ベトナム大統領府(現在の統一会堂、Reunification Palace)の正門に戦車が突入し、首都サイゴン(Saigon、現ホーチミン、Ho Chi Minh)は陥落した。
「世界中の戦車がこの戦車と同じだったら、害はありません。楽しいだけです」とダオさんは誇らしげに語った。【翻訳編集】 AFPBB News』
ベトナムはフランス、アメリカと大国と戦争してきて、独立を守ってきた。 アメリカとのベトナム戦争では、資本主義の南ベトナム政権が崩壊し、サイゴン陥落となった。
ホーチミン氏率いる北ベトナムがベトナム全土を掌握した経緯がある。
そして、現在でもベトナムでは各地に戦争博物館があり、あちこちに戦車や戦闘機などが置いてある。
だから、日本人が感じるより、戦車は身近かもしれない。 そういうことを考えても、100万円以上をかけて戦車を作るとはね。
ハノイでも戦車の形の三輪車?が子供に人気があるけど、その大人版という感じ。 それを子供に乗せて楽しむという発想は凄い。
「より面白くするために戦車に改造しただけで、ごく普通の車だと考えています」 と言われているけど、写真を見るとメチャクチャ目立つよね。
日本だとこの戦車が道路を走ること自体、道路交通法に引っかかるかもしれないけどね。
その前に戦車そのものが字のごとく「戦うための車両」ということだよね。 突き詰めれば「人殺し」の道具とみなすことができることから、道徳的にも論争が起きそうだけど、どうだろうか。
世界にはいろいろな考え方があるということだね。